2026.07.08
脳梗塞の後遺症として多くみられるのが、手の麻痺やこわばりです。
「指が開かない」「手を握ったままになってしまう」「力を抜きたいのに抜けない」「コップや箸を持ちにくい」など、日常生活の細かな動作に大きく影響するため、つらさを強く感じやすい症状のひとつです。
歩行は少しずつ改善してきたとしても、手や指の細かな動きは変化が出にくく、「もうこれ以上は良くならないのでは」と不安になる方も少なくありません。
実際、脳梗塞後の回復には個人差があり、発症部位や損傷の程度、発症からの期間、リハビリの内容、生活環境などによって経過は大きく異なります。だからこそ、今の状態を丁寧にみながら、できることを積み重ねていくことが大切です。
脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が止まることで、脳の組織が破壊されてしまう病気です。
脳の組織が損傷すると、脳から身体への命令がうまく伝わらなくなり、手足の麻痺や動作の障害があらわれることがあります。
特に手は、肩・肘・手首・指と細かな連動が必要なため、脳からの指令が乱れると影響が出やすい部位です。
単に筋力が落ちているだけではなく、筋肉の緊張が強くなりすぎたり、関節が動かしにくくなったり、感覚が鈍くなったりすることで、思うように使えなくなります。
よくあるお悩みとしては、次のようなものがあります。
このような症状は、手だけを見ても改善の糸口がつかみにくいことがあります。
肩や腕の動き、身体全体のバランス、脳からの神経の働き方まで含めて考えることが大切です。
脳梗塞後の手の麻痺やこわばりに対しては、リハビリがとても重要です。
リハビリでは、関節の動きを保つこと、筋肉の緊張を整えること、動かす練習を繰り返すこと、日常生活の中で使う場面を増やすことなどを通じて、機能の回復を目指します。
特に手は、使わない時間が長くなるほど、さらに動かしにくくなってしまうことがあります。
そのため、無理のない範囲で継続的に関わっていくことが大切です。
ただし、手の麻痺は変化がゆっくりなことも多く、病院のリハビリだけでは十分に時間が取れないケースもあります。
退院後に「このまま何もしなくていいのか不安」「病院ではここまでと言われたが、生活ではまだ困っている」という声が多いのもこのためです。
脳梗塞後の手の麻痺に対して、鍼灸をひとつの選択肢として考える方も増えています。
鍼灸は、筋肉の緊張や身体の反応をみながら刺激を入れていく方法で、リハビリと併用しながら取り入れられることもあります。
そのような鍼治療を考えている人へ、当院では効果がある施術をご提供します。
当院で行っているのが、YNSA(山元式新頭鍼療法)です。
YNSA(山元式新頭鍼療法)は、頭部の反応点をみながら施術を行う方法で、一般的な体のツボだけを中心にみる鍼灸とは少し考え方が異なります。
「頭に鍼をする」と聞くと驚かれるかもしれませんが、頭の奥に刺すわけではなく、頭皮の表面にあるポイントにごく細い鍼で刺激を入れていく施術です。
脳梗塞後の後遺症では、身体の表面だけでなく、脳からの命令の伝わり方が大きく関係しているため、頭部からのアプローチを取り入れることに意味があると考えています。
YNSA(山元式新頭鍼療法)では、「麻痺を治す」と大きく言うのではなく、今ある困りごとに対して少しでも良い変化を目指していきます。
たとえば、
といった変化です。
実際には、手だけでなく肩や腕の動きも一緒に変わることで、結果として手が使いやすくなるケースもあります。
手の麻痺は局所だけの問題ではなく、身体全体の動きの中でみることが大切だからです。
もちろん、変化の出方には個人差があります。
発症からの期間が長い方もいれば、筋肉の緊張が強い方、感覚障害を伴う方、高次脳機能障害を伴う方もいます。
そのため、「必ずこうなる」とは言えませんが、今の身体の状態を丁寧に確認しながら可能性を探っていくことには意味があります。
次のようなお悩みがある方は、一度相談を検討しやすいと思います。
特に、「もう治らないと言われたけれど、生活ではまだ困っている」という方にとっては、今の状態をあらためて見直すきっかけになることがあります。
・手の麻痺は時間がたっていても相談できますか?
はい、ご相談いただけます。発症からの期間だけで一律に判断するのではなく、今どのような困りごとがあるかを大切にしています。
・鍼灸だけで回復しますか?
脳梗塞後の回復は、リハビリや生活の中での関わりも含めて考えることが大切です。鍼灸は、その中のひとつの選択肢として位置づけるのが自然です。
・頭への鍼は危なくないですか?
YNSA(山元式新頭鍼療法)は頭皮の表面にあるポイントへ刺激を入れていく施術です。不安が強い方には、状態をみながら無理のない形で進めます。
脳梗塞後の手の麻痺やこわばりは、日常生活への影響が大きく、不安やあきらめにつながりやすい症状です。
しかし、手だけを見るのではなく、肩や腕、身体全体の動き、そして脳からの働きも含めて考えることで、変化のきっかけが見つかることがあります。
当院では、病院での治療やリハビリを否定するのではなく、それらと並行しながら、YNSA(山元式新頭鍼療法)という方法で今の状態に合った関わり方を探っていきます。
脳梗塞後の手の麻痺、指のこわばり、腕の動かしにくさでお悩みの方は、どうぞ一度ご相談ください。