2026.06.18
脳梗塞・脳出血のあと、手足の動かしにくさ、手のこわばり、肩が上がらない、腕が伸びにくい、歩きづらさ、しびれなどの後遺症に悩まれる方は少なくありません。
リハビリを頑張ってきたのに思うような変化が出ず、お医者さんから「ここから先は良くなりません」と言われて、不安やあきらめの気持ちを抱えてしまう方もいらっしゃいます。
また、入院期間が終わり退院となったあと、「これから先はどうしたらいいのか」「まだ困っているのに、このまま日常生活に戻るしかないのか」と戸惑うご本人やご家族も多いです。脳梗塞・脳出血の回復は、発症直後だけで終わるものではなく、継続的な関わりが大切とされています。
当院にご相談いただく中で多いのは、次のようなお悩みです。
・手のこわばりで指が開きにくい
・肩が固まって上がらない
・肘が曲がったままで腕が伸びにくい
・足が出しにくく、装具なしで歩くのが不安
・麻痺側に力が入りづらい
・歩くときに体が傾く、ふらつく
同じ脳梗塞・脳出血の後遺症でも、発症部位や経過期間、筋肉の緊張の出方、生活環境によって状態は大きく異なります。だからこそ、ひとくくりに考えるのではなく、今どんな動作に困っているのかを丁寧に見ていくことが大切です。
退院後は、病院にいるときよりも、日常生活の中で困りごとがはっきり見えてきます。
たとえば、
「服を着るときに肩が上がらない」
「立ち上がるときに足に力が入らない、立ち上がれない」
「杖や装具がないと外出が不安」
「手がこわばって、家事や食事がしづらい」
といったご相談です。
病院では「これ以上は大きく変わらないかもしれない」と言われたとしても、生活の中での困りごとに対して、別の角度からできることが見つかる場合もあります。
当院では、脳梗塞・脳出血の後遺症に特化して、YNSA(山元式新頭鍼療法)を取り入れた施術を行っています。
YNSA(山元式新頭鍼療法)は、一般的な体のツボだけを見る従来の鍼灸とは考え方が異なり、頭部の反応点を確認しながら施術を行っていく方法です。
「頭に鍼をする」と聞くと不安に感じる方もいらっしゃいますが、頭蓋骨の中には針を刺せません。頭皮の表面にあるポイントに、ごく細い鍼で刺激を入れていく施術です。
脳梗塞・脳出血の後遺症は、一般的な肩こりや腰痛の施術とは異なり、体の表面だけでなく、脳からの命令や神経の働き方が大きく関わっています。
そのため、従来の鍼灸治療では変化が出にくいケースでも、頭部へのアプローチによって身体の反応が変わる可能性があります。
鍼刺激については、痛みの感じ方や神経系の働きに影響する可能性が研究されており、脳の一部の反応との関連が示唆されることもあります。一方で、すべての方に同じような変化が出ると断定できるものではないため、当院では「必ず治る」とは言わず、今の状態に応じた可能性を丁寧に見ていくことを大切にしています。
施術の目的は、症状名だけを追うことではありません。
ご本人が「できるようになりたいこと」に近づくことです。
たとえば、
・手のこわばりがやわらぎ、指が動かしやすくなる
・肩が少し上がることで、着替えや洗顔がしやすくなる
・腕が伸びやすくなり、立ったときや歩くときのバランスが取りやすくなる
・足の出方が変わり、歩行がしやすくなる
・装具への頼り方が変わる可能性が出てくる
このように、小さな変化の積み重ねが、生活のしやすさにつながっていきます。
実際に、施術後に
「手のこわばりがやわらいだ」
「肩が上がりやすくなった」
「腕が伸びやすくなった」
「歩くときの感覚が変わった」
といった反応がみられることがあります。
脳梗塞・脳出血の後遺症は簡単なものではありません。
1回で大きく変わる方もいれば、少しずつ時間をかけて変化していく方もいます。変化の出方には個人差があり、施術だけですべての回復を担えるわけではありませんが、後遺症に対しての変化という点では、全ての方が何かしらの変化を感じていただけています。
それでも、「これ以上はもう無理かもしれない」と感じている段階でも、身体の反応を丁寧に見ながら関わることで、変化のきっかけが見つかることがあります。
当院が大切にしているのは、希望だけをあおることではなく、現実を見ながら可能性もあきらめないことです。
病院での治療や主治医の方針を否定するのではなく、いま受けている医療やリハビリと並行しながら、日常生活を少しでも良い方向へ向けるための一つの選択肢として、YNSA(山元式新頭鍼療法)を位置づけています。脳卒中後の回復は、包括的な支援が重要とされています。
病院で「これ以上は良くならない」と言われました。それでも受けられますか?
はい、ご相談いただけます。病院での評価と、日常生活の中で感じている不自由さは必ずしも同じではありません。今のお困りごとを丁寧に確認しながら、施術の可能性を見ていきます。
退院したばかりでも大丈夫ですか?
状態によって異なります。まずは主治医の指示や現在の体調を確認したうえで、ご相談いただくのが安心です。
装具なしで歩けるようになりますか?
状態によって異なります。目標は人それぞれですが、歩き方や身体の使い方が変わることで、装具への頼り方に変化が出る可能性はあります。
鍼は痛いですか?
感じ方には個人差がありますが、YNSA(山元式新頭鍼療法)では頭皮の表面にごく細い鍼を使用します。不安の強い方には、状態を見ながら無理のない形で進めていきます。
「退院後、どこに相談したらいいかわからない」
「リハビリは続けているけれど、手や足の動きがなかなか変わらない」
「脳梗塞・脳出血の後遺症に対して、鍼灸という選択肢も知っておきたい」
そのような方は、一度ご相談ください。
脳梗塞・脳出血の後遺症は、見た目にはわかりにくい不自由さも多く、ご本人にしかわからないつらさがあります。だからこそ当院では、症状だけでなく、生活の中でどんなことに困っているのか、どんなことができるようになりたいのかを大切にしています。
「もう治らない」と言われたあとにも、できることが残っています。
大切なのは、無理な期待を押しつけることではなく、今の身体に合った方法を一緒に探していくことです。
脳梗塞・脳出血後の手のこわばり、肩の動かしづらさ、歩行の不安などでお悩みの方は、どうぞ一度ご相談ください。